SOUから最新の情報を
お伝えします。

お知らせ

2024.09.11

アナログゲーム療育~発達に凸凹のあるお子様を持つ保護者の方と共に学ぶ~

10月14日(月曜・祝日)、自閉症のご本人とそのご家族を支援する、特定非営利活動法人「オーティの会」と共催で、大阪から「アナログゲーム療育」の専門家を招いたイベントを開催することになりました。

「療育現場、家庭、地域の連携強化」と言うとカッコいいけれど、それを形にしていくことは、簡単ではありません。だからこそ、私たちにできる小さな「つなげる」、精一杯 「伝える」を重ねて、できることを増やしていきたい!そんな思いで、いまイベント当日に向けて、準備の真っ最中です。

アナログゲーム療育とは

市販のカードやボードゲームを使って、「同じルールを守りあって楽しむ」という経験の場を増やし、発達の機会をつかめるよう働きかける療育方法

アナログゲームで育む力

トモデココでは、開所当初から、カードゲームやボードゲームを通して、楽しくコミュニケーション⼒を育くむことを⽬的としたプログラムを積極的に取り⼊れています。

それは、感覚統合やビジョントレーニングなどを組み合わせた総合療育を⽬指すなかで、「カードゲームやボードゲームで育める力」に着目してきたからです。

保護者のお悩み「家ではデジタルゲームばっかり!」

その⼀⽅で、児童の保護者からは、「家ではデジタルゲームばかり!」というお悩みが多く寄せられます。

そこで今年の保護者会”Tomoに育つ会”は職員研修を兼ねた企画にし、「ご家族と施設の⽀援者が共にを学ぶ」という新しいスタイルで研修を開催することにしました。

「アナログゲーム療育」という共通言語で支援者と家庭がもっとつながる

私たち支援する職員が、「ゲームの選び⽅・グループの組み⽅・⼦どもたちの観察⽅法・ことばのかけ⽅・トラブルへの対処」といった⽀援スキルをさらに⾼めることで、子どもたちの持つ力をもっと伸ばしてあげることができるはずです。

また、ご家庭でもアナログゲームを楽しく適切に活⽤してもらえたら、子どもたちが発達の機会をつかむ場が増えるかもしれません。

そして何よりも、支援者と保護者が「アナログゲーム療育」という共通言語を持つことで、療育現場と家庭との連携強化も実現できる✨と考えています。

外部団体との共催、という初の試み

今回、さらに大きなチャレンジとして、地域の団体「特定⾮営利活動法⼈「オーティの会」」との共催を実現!

特定⾮営利活動法⼈「オーティの会」は、徳島県で20年以上も自閉症の方とそのご家族を支援し続けてきました。地域に根付いた活動をしている「オーティの会」と共催できたのは、みなと高等学校の初代の校長であり、現在も徳島県教育委員会 特別支援学級運営充実検討委員会 委員長など、さまざまな委員を委託されている、トモデココ顧問・冨樫敏彦氏の後押しも大きくありました。

発達に凸凹のあるお子様の保護者の方と共に学ぶ
アナログゲーム療育

【開催】2024年10月14日(月・祝)

【時間】14時~16時

【場所】八万中央コミュニティセンター2階

【講師】松本 太一氏
東京学芸大学大学院教育学研究科障害児教育専攻卒業教育学修士。自閉症児療育「太田ステージ」開発者・太田昌孝のもと、SSTの実践研究を行う。福祉団体や人材紹介会社で成人発達障害者の就労支援、放課後等デイサービス勤務ののち、「アナログゲーム療育」を開発。
アナログゲーム療育https://www.gameryouiku.com/

【共催】オーティの会
2001 年に発足し、発達障がいのあるお子様向けのイベント企画、大学院生との交流の場づくり、成人してからの生活応援、ペアレントトレーニングなど、幅広い支援をしています。小学生~高校生の「子どもの活動(カンガルークラブ)」と、「大人の活動(クローバー)」があり、ワークショップ(発達に凸凹のある子どもを持つ会員保護者の方)や、男子会(父親の親睦会)・女子会(母親の懇親会)、各種勉強会や講座、親子参加のレクリエーションを開催しています。
オーティの会https://auti.jp/

5年後、10年後の支援へつなぐ

オーティの会との共催イベントと保護者会を合同開催したのは、「家族支援」につなげたいという思いがあるから。そして、子どもたちが「自分の世界」を広げていくための、新たな出会いの場にしてほしい!という願いも込めています。

「アナログゲーム療育研修×保護者会×地域交流」のための実行委員会メンバーが会場下見中~(/・ω・)/

今回は、会場や駐車場スペースの都合もあり、他事業所への案内やご招待ができませんでしたが、また機会があれば、そうした交流が広がる企画も立てたいと思います(昨年の外部公開型『ビジョントレーニング研修』の様子)。